西村京太郎先生迎え湯河原文学賞小説の部表彰式
湯河原町では10日(月)、午後3時より湯河原町役場において「第7回湯河原文学賞」の「小説の部」入賞者表彰式を行いました。
湯河原町では、国木田独歩をはじめ夏目漱石や島崎藤村など近代近代文学上で活躍し、数限りない名作を残した文豪達に愛された町”湯河原”を、四季彩のまち・さがみの小京都にふさわしい文化の香り高い町にしようと、2001年記念事業として「湯河原文学賞」を創設、以来毎年「俳句の部」「小説の部」の2部門で全国から作品を募集、「文学のまち湯河原」を全国に発信しています。本年度も「第7回湯河原文学賞」を開催、湯河原文学賞実行委員会(小石川文枝代表)により作品募集を行い、このほど「小説の部」の入賞者を決定、表彰式を開催する運びとなりました。
「第7回湯河原文学賞・小説の部」は昨年7月1日より11月30日まで作品募集が行われ、全国から123編にのぼる作品が寄せられました。これら応募作品については、審査員による厳選な審査が行われ、最終選考作品として4編の作品が選ばれ、この4編について湯河原町在住で湯河原町名誉町民のミステリー作家西村京太郎先生による審査が行われ最優秀作品が決定されました。
第7回湯河原文学賞最優秀作品に選ばれたのは湯河原町在住の鞍智美知子さんの「鈍色(にびいろ)の女」で、女性のか弱く繊細な心をコンプレックスを抱えた嫌味な中年女性とその夫の夫婦生活や家族、夫の友人達を通して描いた作品です。
10日午後3時より行われた表彰式は湯河原町在住のミステリー作家西村京太郎先生を来賓に迎え、冨田幸宏町長や小石川文枝実行委員長、審査にあたった出版関係者多数を迎える中で開式、小石川委員長より「文学の賞はいろいろな表彰の中でどの賞よりも誇りが持てる賞だと思います。小さな町で生まれた大きな賞の灯火を消すことなく続けていただきたい」などとあいさつ、また冨田幸宏町長は「北は北海道、南は沖縄、アメリカやカナダからも応募があったようですがに益々視野が広がることを期待、高い文化の香りのするまちにしていきたいと思います」と述べました。西村先生をはじめ、来賓紹介ののち最優秀賞の鞍智美知子さんに冨田町長より表彰状と金50万が贈られました。表彰を受けた鞍智美知子さんは「嬉しいの一言です。あとは作品を読んでいただき、皆さんに考えていただければ幸いです。」などと受賞の喜びを語りました。なお最優秀作品に輝いた鞍智美知子さんの作品・鈍色(にびいろ)の女について、西村先生は、「とにかく文章が上手い。登場人物の造形も見事である。短編で難しいのラストである。落語で言えば、最期のオチということになる。この小説でも、どんなオチにするのかと思っていたら、予想外のラストで見事にやられました。鈍重で嫌な女の奥さんが、ラストの三行で可愛いい女に変身したのには、やられました」と述べています。
なお最優秀作品に輝いた鞍智美知子さんの作品は祥伝社発行の「小説NON」6月号(5月22日発売)に掲載される他、最終選考に残った次の作品についても同「小説NON」誌上で作品名と氏名等が掲載されます。
→「流れが止まる瞬間」=久宝絆(東京都渋谷区)
→「僕が許した父」=栗原峰幸(厚木市)
→「15秒間」=塚本隆文(川崎市)
相豆新聞 2008年03月11日(火曜日) 日刊第9863号より
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│2008/03/11(火)17:49

